*ぷみささんちの白紙帖

ぼくのこころのふりーだむ。

*地方公務員郷想譚森兄弟

どぅやら聞くかぎりこの里で唯一のつてを有するといぅ話を辿って見た、その役場の受付にある青年は
遠ぃ景色の記憶の中の彼には、自然に身にこなした眼鏡の他はとても似つかなぃ伊達男だったが、そのどこか柔らかさには面差がなぃような気がしなくもなぃ。

あぁ、僕ですか?えぇ、確かに森です。
ご寄贈ですか、感謝致します。図書館の方にこちらから記録しておきますね。
お名前ご住所窺っても…ぁ、こちら、御自分で書かれた書籍なんですか?
はぁ―すごぃ、あぁ、いくつかこちらもお名前存じ上げてます。この度は態々、うちの郷に直接赴ぃていただき、ありがとうございます。これはまた何かのご縁で?
えぇ、ぁ、プレゼント…え?うちの一番上の兄とかではなくて?俺…僕でいぃんですか?
借り物…

「新説・現代語『羅生門』、己が訳した物で僭越ですが。」