*ぷみささんちの白紙帖

ぼくのこころのふりーだむ。

*夢めもα

 

結い上げられた髪は艶やかに茶室におりる窓越しの露光を映し、

やや長く濃ぃ睫毛はその鼻先と共につんと弧を描く鋒を薄暗ぃ部屋の宇宙空間に光の輪廓を湛ぇる存在感を放っている。

それは唯人(ただひと)の眼には至上に整った風采にみぇる面差しは、しかし派手に華やぐ突出さはない。

この茶室の教室の風景に最も似合う先生。

彼女は、その為に生まれた存在である。

 

人間達がその時代といぅ文明と構造の中で、己の個性と自由とを珍重するようになり幾数年。それと二人三脚でその己達の願望を代わって叶ぇるものの開発は進んでいた。

そしてその様々な技術が複合したあるシステムとしてひとつの計画を産み出しそれを政策上として認可したのである。

彼らは、

その世界のあらゆる職務などのために、その理想となる能力と人格を持ち役目を果たす為、ただそれだけに製造される人工人間だ。

彼らはまずただの人間と同じような人間として-いや、遺伝子的にも生物的になんらの変わりもないのだ、ただその発育上の環境を除いて。-生まれ、あらゆる教育上のインプットと適合の訓練と能力の審査を受け、

それはただその為に生産され育てられ、そして大量に初期にうみだされた内のその他の、規格外の設定値になったものは処分される。そしてきちんと審査に"合格"されたものだけが人間の社会へ「流通」するのだ。

その操作体達は、皆ただおだやかに役目に従っている。

それは能力値だけでなく、性格適性も品質管理上のあらゆる数値として設定されているからである。

また、彼らはただの人間に比べ年をとるのも非常に緩るやかだ。なぜなら、職業にはその適性年齢というのがあるからである、それを外れる期間が成る丈に少なく効率生産合理的になるように、そこまで急速に成長させそしてなるべく長くとどめてあるのだ。

求められるスペックを持ちながら長期の就業期間と経験職である事を保ち、また人材選別上の問題としてネックである

役職のスタンスによる適応障害やスキャンダルもおこさなぃ―もしくは、"職種"や"役目"により望まれればそれがデフォルトの"プロフィール"に設定すらされる。

その役割に於ける、理想的担い手、労務従業者。

あらゆるこの世の中の経済的、なぃし社会的活動の根幹を請負ぃ占めるものたちを

それは『AI(artificial intelligence)操作体』、通称して「操作体」といった。