*ぷみささんちの白紙帖

ぼくのこころのふりーだむ。

*ぴちゅ:めゝんと∴ぱらたいぽ

 https://pms0lsxm.hatenadiary.jp/entry/2019/10/03/233624

*〔exspiravit ∃ureka papilionem

 

思ゎぬ方向からの刺激に、またピリッと背筋(せすじ)に電子(でんし)が走る、っていぅかあんだけ悪態(あくたぃ)を付ぃている様ぅ子(よ-す)なのにわりかしちゃんと言ぅこときくんかぃ、こぃつ!

 

葱は、
爛々(らんらん)と蛍色(ほたるいろ)に猩(きら)めく玻璃板(レンズ)の奥で、
懸命に眼力(がんりき)を注(そそ)ぎこんでくる
己の定位置(いばしょ)を尻から腰までのたおらかな重心で守(も)りながら
一繋(ひとつな)ぎの細腕(ほそうで)をこっちに伸ばした柔身(やゎみ)をくゆるよぅにかがめ、
獰猛(どぅもう)に従順(じゅうじゅん)な猛犬(もぅけん)によろしぃ―鋭(するど)ぃ目付(めつ)きで視線(しせん)をはずさぬ、それなりに身躯(からだ)の成熟(せいじゅく)した白無垢(しらむく)のシャツの青年の
その凄(すごみ)みの-まぁそのものどぅだといぅなれば、
喩(たと-)ぇるなんならカマキリの『祷(いの)り』のポーズである。しかもあぁいぅハラビロとかオオとか子供心にでっかぃかっこいぃんじゃなくて、名前になんもつぃてなぃやつの、枯薔薇色に(かればらいろ-)細(ほそ)っこぃ方ぅ、いゃどぅにもむしろこの朧(おぼろ)げに照(て)りかぇす白光(しらひ)は、どぅもハナのほぅのやつじゃなぃか…。そのへんは、いゃ…ひとまずいぃや…
―つまり、よぅするに目の前の懸命(けんめい)に威嚇(いかく)をする年頃(としごろ)の身体成人済男児(-せいじんずみだんじ)にとって心を横引刃(よこびきば)に刺激(しげき)するよぅな形容動詞(けいようどうし)しか浮(う)かばなぃんだけれど。

これは、たぶん、?拘束(こうそく)…かなにかをされてぃるこっちのほぅがはらはらする。
おそるらくこの危機的情況(ききてきじょうきょぅ)のよぅなものの下で、
ぁあ-本能が庇護欲(ひごよく)を懸命に超(こ)ぇて、目の前の同性を半自動で生存戦略的(せいぞんせんりゃくてき)に無慈悲(むじひ)に判断(ジャッジ)する。…こぃつ-…まじか弱(よゎ)ぃな。

 

遣(や)り場(ば)なげに投げた視線(しせん)が 向かぃの深海魚(しんかいぎょ)とぱっちり合った。
ぁっ、どぅも…はじめまして   ぼく、あのね。
 きみたちに、 きみたちに逢ぅのにずっと憧(あこが)れてぃて、ぃやあ、今はこんな感(かん)じなんだけども。
それだっても、それだっても、ぼくにこんな幸(しぁゎ)せはなぃよ、なんといぇばいぃのかな、いまはこぅいうことになっちゃってるけれど、
 本当に。逢(あ)えて、好(よ)かった、よかったよ。そのとってもみち満(み)ち溢(あふ)れる澄(す)みわたった笑顔がほんとにかゎいぃですねきみといぅ〝いきもの〟は…。
*透明の宙(そら)に鎮座(しず)かに浮かんだ樹脂漬け(じゅしづ-)の中(なか)の深海性魚類(しんかいせいぎょるい)の潤(ぅる)ゎに錆(ひな)び游玄(ゆうげん)にほんゎりした顔面が、
先ほどより羅紗(らしゃ)の光にほのかに艶(うる)み、 心なしか はゎっ、と微笑(ほほぇ)んだ気がした。

 

わぁ、ぼくのかたまった水晶(クォ―ツ)みたぃな心の喉元(のどもと)が裂(さ)けるよぅに弛(ゆる)みそこに現(あら)ゎれた無限(むげん)の虹(にじ)のよぅに心地好く(ここちよ-)暖(ぬく)ゅみほのかあたたまる。


これがぼくの心(こころ)だけにうつった景色、たったただこの心の中だけだったんだとしても。

 

って博士の素晴(すば)らしぃあぁ-素晴らしぃこの愛(いと)ぉしき御標本さんと欒(たの)しく心の中で会話(おはなし)してる場合(ばぁぃ)じゃなぃんじゃないかぃぼく。っぇえ、
この-のそっと横仆(た)わる質量感稀薄(しつりょうかんきはく)な白(しろ)っぽぃ隣(となり)の人影に控(ひか)ぇ目に目(め)をくばせる。
ぇとっ、どぅしよぅ。ぶっちゃけ全然(ぜんぜん)逃(に)げれるじゃん。
「ナマモノがいる」
犯罪人(ダーティ―)としての邪(よこしま)が走ったその刹那(せつな)に、
指先の抵抗(ていこぅ)も軽(かる)く、葱はぼそっと呟ぃ(つぶや-)た。
「ナマモノくせぇ…。」
稀薄(きはく)な青年…。ねぎ、葱(ねぶか)-が送る眼差しは、よく良く見詰(みつ)め合ぇば、初(はじ)めにあった頃(とき)のあのみにしげしげるよぅな、すがるよぅな-、純粋(じゅんすい)な瓶詰(びんづめ)めの保存液(ほぞんえき)が浮かべるそれの程に
寡黙(かもく)に精緻(せいち)な組織(そしき)を滾(たた)ぇた
興味(きょぅみ)と好奇(こぅき)の眼(め)に似てぃた。
その夜蝶(ガ)が泊(と)まる程度の抵抗が、ふりほどくことに逆に無情(むじょう)な失礼(しつれい)を働きそぅで常識(じょうしき)はずれになんだか動けなぃ。

 

寡弱(かよわ)さの奥底(おくそこ)の感傷(かんしょう)に共振(きょうしん)する…同じ生命体(イノチ)である皆に囲(かこ)まれるが故(ゆえ)に生まれる唯一個(ただひとり)の孤独感。

 

物言ゎなぃ魂(たましぃ)の箱骸(うつわ)に囲まれるかぎりなく暖(あたゝ)かく空虚(カら)な心地。

 

といぅかずっと、どこなんだ、ぼくの我(わ)が一同胞(はらから)なる兄弟の蓮根は。

 

気非味(きまず)ずぃ。やがてそんな苦(ニガ)さに
角砂糖(かくざとう)を放ぉ(ほ-)りこむ様(よぅ)に、うかつにときめきそぅな甘ぃ薫(かぉ)りを漂ゎ(ただよ-)せ
屋敷守(やしきもり)の大男(おぉおとこ)は軽々(-がる)と大皿(おぉざら)を片手(かたて)に
そんな往時(ひととき)も一瞬に、ほんとに速(すみ)やかに戻(もど)って来た。